「隊中美男五人衆」とは?新撰組若手隊士のイケメンに注目!

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「隊中美男五人衆」とは、子母澤寛氏の表した新選組3部作の3作目『新選組物語』の中に登場する若手イケメン隊士のことです。

新選組の屯所だった八木邸当主(八木源之丞)の次男・為三郎氏から子母澤寛氏が取材をした話として、隊の中で評判の美男だった5人の若手隊士のエピソードが書かれています。

甲乙つけがたい美男ぞろいの若手隊士とは、どんな人物だったのでしょう。

今回は、彼らのイケメンぶりと、新選組での活動を中心に紹介します。

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新選組3部作とは?

新選組3部作:『新選組始末記』『新選組遺聞』『新選組物語』は、新選組のイメージを決定づけたとも言われている作品です。

新選組を知るうえで、読んでおくべき本として定番中の定番と言えるほどの有名な本ですが、実はすべてが真実ではありません。

八木家の子孫の取材などをもとにしたフィクションなのです。

ただ、あまりにも自然で違和感のない表現だったために、何が史実で何がフィクションなのか、はっきり区別ができていません。

新選組3部作の史実部分がどこなのかを研究する人もいるので、いずれはわかってくるかもしれないですね。

今回紹介する「隊中美男五人衆」も、イケメンとして登場する隊士の名は史実にも残っていますが、エピソードすべてが真実とは限りません。

でもそれぞれに衝撃的なエピソードや切ないお話などいろいろとありますので、新選組ファンとしては、見逃せません。

では美男五人衆を紹介しましょう。

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新選組美男五人衆とは彼らのことです!

美男五人衆は、全員新選組の前身・壬生浪士組時代の文久3年(1863年)5月~6月頃に入隊しています。

実は長州藩の間者(スパイ)・楠小十郎

楠小十郎(くすのきこじゅうろう)は、京都出身で入隊当時は17歳です。

目がぱっちりとした下ぶくれの色白で、女性のような優しい声音だったと伝わっています。

楠は、久留米藩の真木保臣(真木和泉)に命令され、長州藩の間者として新選組に入隊した人物でした。

壬生浪士組結成当初は、身分が明らかにならない浪士たちも比較的簡単に入隊できたため、反幕府派のスパイが多く忍び込んだと考えられています。

副長・土方歳三の指揮のもと、スパイのあぶり出しも頻繁に行われていたようで、その中で楠と長州藩とのつながりが発覚したのでしょう。

文久3年9月26日。

楠小十郎は、新選組屯所・前川邸の門前に立っていたところを、局長・近藤勇の名を受けた原田左之助により斬殺されました。

男性に好かれた馬越三郎(まごしさぶろう)

馬越三は、阿波徳島出身で、入隊当時は16歳でした。

『新選組物語』によると、隊務以外では紫のおしゃれな着物を着ていたり、笑うと両頬にえくぼができるような、とても可愛らしい女性のような若者でした

馬越は、剣術の使い手だったとも言われていますが、その可愛い容貌から、男色家の隊士たちとのトラブルが多かったというエピソードが伝わっています。

中でも幹部の武田観柳斎からしつこいほどに言い寄られたため、副長の土方に相談するほど困っていたそうです。

ところがその武田が、薩摩藩と連絡を取っていたという情報を、馬越がつかみ、土方へ報告。

これにより、武田は斎藤一により斬殺されます。

日本刀

隊内では馬越の手柄を褒める者もいれば、仲間を売ったと非難する者もあらわれたため、隊内の風紀の乱れを心配した土方が馬越を脱退させました。

明治20年頃、馬越は、立派な商人となって壬生へやってきます。

そのころは、おそらく40歳近い年齢だった馬越ですが、どう見ても27,8歳にしか見えなかったと八木家の子孫が言い残しています。

気が弱すぎるイケメン・馬詰柳太郎(まづめりゅうたろう)

馬詰柳太郎は、中国地方の出身とされ、父とともに入隊しています。

20歳になったばかりで、とてもきれいな顔をしていたそうですが、気がとても弱くて声も小さい人でした。

お酒も飲めないので、仲間とお酒を飲みに行くこともなく、近所の子守り女を相手にしていたと言われています。

芹沢鴨が暗殺された夜も、隊士一同が島原で宴会をしていた時に、馬詰親子は壬生の屯所で留守番をしていました。

南部の子守のお腹がふくれた
胤(たね)は誰だろ
馬詰のせがれに 聞いてみろ 聞いてみろ

南部とは、新選組屯所の1つ南部家のことです。

南部家の子守りが身ごもったのは、馬詰のせいではないかとはやしたてられ、隊に居づらくなった馬詰親子は、元治元年6月5日の池田屋事件の当日に、隊を脱走しました。

以後の消息は不明です。

明治まで生き残った山野八十八(やまのやそはち)

山野八十八は、加賀(石川県)出身で、入隊当時は21歳くらいでした。

色が白くて眼は細いですが、とても愛敬のある可愛らしい顔だったそうです。

剣の腕もあり、沖田総司率いる一番隊に所属していました。

箱館戦争まで、新選組に属していましたが、降伏前に隊を離れ、明治維新後は、京都に戻り、小学校の用務員などを勤めています。

非業の最期を遂げた佐々木愛次郎

佐々木愛次郎は、摂津(大坂)の出身で、入隊当時は19歳でした。

顔も体も雪のように白くて、何処をつついてもはじき返すような張りのある引き締まった肌をしていました。

永倉新八が「古今の美男なり」という言葉を残すほどの美男子だったと言われています。

そんな佐々木が恋仲になったのが、近所でも評判の美貌だった八百屋の娘・あぐりです。

絵にかいたような美男美女カップルでしたが、不幸にもあぐりが局長の芹沢鴨に目をつけられてしまいます。

困惑する佐々木に隊の脱走を持ちかけたのが、芹沢の手下だった佐伯又三郎。

佐々木とあぐりは、駆け落ちを決意しますが、これは佐伯の罠だったのです。

佐々木は斬殺され、あぐりは佐伯に手籠めにされそうになり、舌を噛んで自害しました。

佐々木19歳、あぐりは17歳という若さで、非業の死を遂げてしまったのです。

ところが、最近になって佐々木は実は殺されていなかったとの説が出てきています。

新選組に関する資料は、未だ発見されていないものも多く、これからも真説が出てくるかもしれません。

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イケメンぶりがはじけてる!美男五人衆のおすすめコミック

美男五人衆は、新選組の中では平隊士の若手ばかりなので、新選組関連の小説などには、あまり登場していません。

ですが、イケメンが5人もいるのに、注目されないわけがない!

探したところやはりありました、美男五人衆が、主人公のコミックです。

それぞれに雰囲気の違う彼らが、新選組隊士として活躍し、青春を過ごしています。

個人的には、『壬生狼ヤングゼネレーション』が好みですが、どちらもイケメンが楽しめるという点では、すごくおすすめのコミックです。

気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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